技術資料

Feel&Think

第6回 Geo-Inverseを使ってみる

担当:里 優
2020.08

今回からは、カルマンフィルタを用いた3次元有限要素法による逆解析ソフトウェアGeo-Inverseを使って逆解析に挑戦します。
まずは、第3回と第4回で説明した変形問題を解いてみましょう。手順は次のとおりです。

  1. CAD機能を用いて解析モデル(立方体)を作成します。
  2. メッシュ分割し、境界条件(底面・側面を面拘束)を設定します。
解析モデル図
  1. 観測点と観測値を設定します。
観測点と観測値設定画面
  1. 誤差の分散、予測誤差共分散の初期値を設定します。
カルマン設定画面
  1. ヤング率の初期推定値を設定します。
パラメータ設定画面

この後計算を実行すると、内部で以下の計算を行い解を求めます。

  1. ヤング率の初期値をもとに、変位の推定値f(x)と観測行列Aを求めます。
  2. 観測値をもとに、フィルタ方程式によりヤング率の推定値を更新します。

このようにして得られた結果を次図に示します。ヤング率は、正解の50に収束していきます。

繰り返し回数とパラメータグラフ

次回からは、より実践的な問題に挑戦します。

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