技術資料

Feel&Think

第4回 Excelでもう一度

担当:里 優
2020.06

前回説明しました、カルマンフィルタを使った変形問題の逆解析を、ExcelのVBAを使って体験してみましょう。なお、観測は繰り返して行いますが、観測される値はいつも同じである場合を想定します。興味のある方は、ExcelのVisualBasicのエディタに下記のとおり(Sub kalman()からEnd Subまで)入力し実行してみてください。

(Excelのメニュー[開発]が表示されていない方は、Alt+F11キーでVisual Basicエディタを表示。または、[オプション]-[リボンのユーザー設定]-[開発]にチェックを付ける→[開発]タブ-[Visual Basic]をクリック)

次回は、有限要素解析にカルマンフィルタを組み合わせます。


Excel_VisualBasic用見本
Excel_VisualBasic用見本

結果は下図のようになり、観測値をもとにカルマンフィルタで補正を繰り返すと、「状態」(ヤング率)の推定値が正解の50に収束していきます。収束の速さはノイズの分散で左右されるので、分散の値を変えて試してみてください。

ヤング率の推定値と繰り返し回数のグラフ
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