トンネルや地下空洞の計測・探査技術
断面計測器
トンネルと断面形状の変化を連続的に計測するための装置(トンネル断面計測装置)を開発しました。 本装置は、レーザ距離計と堅牢な回転機構から構成されており、長期間にわたるトンネル断面形状のモニタリングに適しています。また、インターネットを活用した遠隔計測にも対応しています。
トンネル内空変位の連続計測
トンネル断面計測装置は、±1.5mmの精度を持つレーザ距離計を360度回転させて、トンネル壁面に沿って形状を連続的に計測します。 これを一定時間間隔で行うことにより、長期間にわたるトンネル壁面の変形を断面形状の変化で捉えることができます。用途1:施工中のトンネルでのA計測の代替
トンネルの施工管理の省力化などを目的とし、施工中のトンネルにおいて複数断面に断面計測装置を設置し、自動的に内空変位の計測を行います。 また、断面計測装置の位置のみ、トータルステーションや可視レーザ装置などで計測することで、断面形状の変化も計測することができます。用途2:供用中のトンネルの長期モニタリング
施工中に変形が大きかったトンネルや地すべりの影響が心配されるトンネル、地震後に不安定化が懸念されるトンネルなどに対し、 連続的に断面形状の長期モニタリングを行います。計測結果は、インターネットを介して提供します。用途3:大断面空洞の長期モニタリング
内空変位のモニタリングが難しい地下発電所や地下貯水槽などで、設置したまま長時間のモニタリングが可能です。