計測ソリューション

レーザスキャニング

MMS(モバイルマッピングシステム)

MMS(モバイルマッピングシステム:三菱電機(株)製)には、レーザスキャナとIMUが装備され、トンネル内壁の点群データを取得することができます。 得られた点群データを適切に処理することにより、設計断面や標準断面に対して現状のトンネル断面が、どの程度偏った形状をしているかを調べることができます。

トンネル壁面点群データの処理

地層科学研究所で開発したサイト特性モデラGeo-Graphia®には、Geo-Scanner LISAなどの航空レーザスキャニングにより得られた点群データの他に、 MMSなど地上の移動体レーザスキャニングにより得られた点群データの処理機能が備わっています。 トンネル内で得られた点群データには、レーザスキャナやIMUに起因するばらつきが含まれています。このようなばらつきを前提とし、 トンネル特有の形状を考慮して適切にデータ処理を行うことにより、トンネル断面ごとの形状を求めることができます。これに基づき、
  • 計画断面や標準断面との偏差の検討
  • 過去の計測結果と現在の結果との差異の検討
  • 目視による観察結果や写真、ビデオとの比較検討
などを行うことで、トンネルの健全性を多角的な視点から評価することができます。
トンネルに対する地震や地すべりの影響などを検討する際などに、ご活用ください。
MMS搭載車両外観写真/Geo-Graphiaによる解析結果例
Geo-Graphiaによる解析手順図